私は経営コンサルティングの仕事をしています。
「経営者の個性」は「中小企業の看板」だと思っております。
「個性」とは、性格、性質、趣味、特技、能力、体験などその人が持っている特徴のことです。
「看板」とは、目に見えるものと目に見えないものがあります。「目に見える看板」とは、お店の名前や社名を聞いたら取り扱っているものが判るというものです。
「目に見えない看板」とは、「目に見える看板」では判らず、企業の内面的なものです。例えば
・この企業が何をしているのか
・どんな強みがあるのか
・他社とどのように差別化しているのか
・環境や状況の変化にどのように対応するのか
・予測がしにくい事柄にどのように備えているのか
・持続的な発展にどのように取り組んでいるのか
などのことです。
経営者は自分の思いを実現するために営利事業を行ないます。
企業は、経営者1人だけで事業は出来ません。
企業は、従業員を雇用し、「従業員の個性」を活かして、事業を行なっています。
経営者と同じように、従業員にも従業員なりの自分の思いを実現するために、その企業で仕事をこなす努力をします。
従業員の思いの例として、先輩のようにきちんと仕事をしたい、○〇の仕事をしたい、○○の資格を取りたい、マイホームを建てたい、将来独立したいなどがあります。
経営者にとった企業の規模の大小により「個性」を発揮する仕方が違います。
企業が小さいほど、経営者は従業員との係わる時間に多く割かざるを得なくなります。
その内容として、従業員からの相談や判断、従業員への指示、事業推進の調整、従業員の育成、従業員の休暇の穴埋めなどがあります。
そのため、経営者として大事な事柄の計画などを多面的に深掘りして長期的に検討する余裕がなくなり、自宅に帰って行うなど負担があります。
経営者としては、なんとか従業員が能力を向上し、自主的に自律的に仕事をするようになったもらいたいと望んでいます。望んでいるだけでは、物事は進展しません。行動を起こす必要があります。
どんな行動かといいますと、仕事を遂行するに必要な判断基準や服務規程、不祥事が発生した時の取り組み方などを明確にする必要があります。
更に、経営者は長期的な戦略を立て、従業員の能力を高めたり、能力の幅を広めたりするなどの育成を継続的に行っていくことが大事です。そのため、経営者と従業員が互いに思いやりと前向きな気持ちを持てる組織の運営が必要となります。
このような企業は、成長しています。
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