中小企業の価値創造は製品・サービスだけでない!

 組織運営が、企業倫理・法令遵守・企業統治の基本3原則に基づき活動した結果として、価値創造が出現するのであります。

 価値創造には、4つあります。
初めに製品・サービスです。顧客に提供するもので当然です。
2つ目は、どの顧客に提供するかという市場を見つけることが価値創造となります。
3つ目は、製品・サービスに関連して、生産する人材、市場を見つける材、これらを支援する人材がいます。これらの人材が育つことが価値創造になります。
4つ目は、これらの3つの価値創造が企業の価値を新たに創造します。

 これらの関係を、図-1に示します。

【目次】

1 価値創造とは
1-1. 価値とは
1-2. 創造とは
1-3. 価値創造とは
2 製品・サービスの価値創造
2-1. 製品・サービスの価値創造とは
2-2. 製品開発の取り組み
2-3. 製品を製造する取り組み
3 市場の価値創造
3-1. 市場の価値創造とは
3-2. 集客にはPR力が必要
3-3. 営業では伝達力が必要
4 人材の価値創造
4-1. 人には伸びしろがある
4-2. 仕事は価値創造の宝庫
4-3. 新たな能力向上を目指して
5 企業の価値創造
5-1. 企業の価値創造
5-2. 外部から見た企業価値
5-3. 多様性からの企業価値
6 まとめ

【本文】

1 価値創造とは

1-1. 価値とは

 価値とは「制約を見つけ、その制約という課題を解決すること」だと思います。
価値は、製品・サービスを製造する価値、製品・サービスを交換する価値、製品・サービスを使う価値の3つがあります。

 初めの「製品・サービスを製造する価値」が上図の「製品・サービの価値創造」に当たります。

 次の「製品・サービスを交換する価値」が上図の「市場の価値創造」に当たります。

 3つ目の「製品・サービスを使う価値」は、
・顧客や消費者が所有することによる価値であり、
・現在の課題を解決してくれる価値であり、
・将来の不安を予防してくれる価値ということになります。
この「製品・サービスを使う価値」は、使う人によってその価値が異なります。

 中小企業では、人、お金、技術、仕組み、ノウハウ、時間、場所・空間、距離、情報などの制約の中で何らかの価値を生んでいくのです。

1-2. 創造とは

 創造とは、新しいものをつくり出すことです。
新しこととは何でしょうか。この世の中で、まったく新しいものは非常に少ないです。

 創造する方法としては
・用途を変えて、別な顧客に提供する
・縦のものを横にして使用の方法を変える
・これまでの物質や仕組みを変える
・これまでのものに何かを加える
・いくつかのものを組み合わせる
とかのように、これまでの価値に付加することも創造となります。

 創造は、課題を解決して、役に立つようなものにすることです。

1-3. 価値創造とは

 価値創造とは、「今までと違う価値を創る」ということです。
 価値創造は、前述の価値と創造を組み合わせれば、無限の価値創造となります。
製品やサービスが持っている機能・性能・寿命・安全性・利便性・見栄え・デザイン・色彩・用途変更などを変えることも価値創造に繋がります。
少しでも、価値が良いとか、高いとかのいわれるものをつくりたいものです。

2 製品・サービスの価値創造

2-1. 製品・サービスの価値創造とは

 製品・サービスの価値創造とは、いくつかの過程を得て実現します。
製品は、製品の企画開発完成品までは、図-2のような過程を踏みます。

 この図について説明します。

 先ず製品開発関係です。
①製品企画は、次にどんな製品を創るのかを市場調査し、製品の機能・性能等を含めた基本仕様を決めます。
②要素技術開発は、基本仕様に含まれている要素の技術開発を行います。
③製品設計は、基本仕様と要素技術から製品の設計をします。

次は、製造関係です。
④製造技術開発は、製品設計に製造のための技術を開発します。
⑤生産設備は、製造技術を取り入れた設備を設計または、調達します。
⑥生産プロセスは、生産の順序に合わせて配置した設備で、加工・組立て完成品が出来ます。
⑦生産管理は、生産プロセスに必要な資材の供給し、その生産プロセスを制御します。

 このよう総合されて価値ある製品が出来るのです。
中小企業の場合は、製造関係の価値創造が大半です。

2-2. 製品開発の取り組み

 企業の製品開発は、成功する場合も失敗する場合もあります。失敗を教訓として乗り越えると成功することもあります。
失敗しても成功するのは、製品開発の取り組みに違いがあります。

 中小企業の特徴である柔軟性や機動性以外に次の能力が欠かせません。
・企画や提案をする能力
・独自性のある製品を提供する能力
・先進性のある技術を導入する能力
です。

 これらのべては、人材の能力が最重要です。次に資金、情報などがあります。

2-3. 製品を製造する取り組み

 設計図に基づき、加工や組み立てて製品を製造します。
多種多品を製造する企業は、設備や人の平準化を図るスケジューリングをし、これに基づき加工や組み立てを行います。
外部から調達する資材等もスケジューリングに合わせて、調達します。在庫があれば、出庫します。
製造の品質、コスト、数量・納期を確保することが製造の価値僧都になります。

3 市場の価値創造

3-1. 市場の価値創造とは

 作った製品やサービスを市場に提供し続けることが市場の価値創造です。
市場で、製品やサービスをお金の交換することです。
平たく言えば、市場を選択し、その市場で「見込み客」を集め、「見込み客」との関係を維持し、「見込み客」を「顧客化」し、さらに「顧客」を「頻客化」し続けることです。

 そのプロセスは、図-3のようになります。

 これが市場の価値創造となります。

3-2. 集客にはPR力が必要

 中小企業にとって手っ取り早いのが、ホームページを作ることです。
ほとんどのホームページは作りっぱなしで、陳腐化しているものが多いです。
ホームページは、PRするメディアです。企業の活きた情報(コンテンツ)としてホームページじょうで表現します。企業目線でなく、顧客目線で記事にすることです。
これを習慣化すると、そんなに多くの労力を掛けずにできて、注目を受けるようになります。チリも積もれば山となるように継続力です。

3-3. 営業では伝達力が必須

 人はモノを感情で買い、後でその理由を理屈で言い訳しています。
感情で買ってもらえるように、営業ツールを見直すことです。
B2Bは、製品やサービスの機能・性能・安全性などが当然必要です。顧客は、感情でその製品やサービスに決めたことを、後で上司にはそれを買う理由を論理的に説明しています。
この伝達力は、営業だけでなく、どこでも使えます。

4 人材の価値創造

4-1. 人には伸びしろがある

 一人ひとりの人材が自分の能力を伸ばすことが、人材の価値創造になります。
その背景は、人には2つの「そうぞう」が備わっているからです。その一つが「「想像」であり、もう一つが「創造」です。
想像は「思うこと」で、思うことを実現するのが「創造」となります。
何らかの「制約」の中で、課題を解決するのがこの2つの「そうぞう」なのです。
人間には、無限の「そうぞう」する力があります。
人は課題を持つと、能力を向上する「伸びしろ」が増えてきます。脳の活性化になります。

4-2. 仕事は価値創造の宝庫

 人は仕事を通じて能力を向上します。
仕事は、小さな「インプット→プロセス→アウトプット」の繰り返しを続けて、一つの仕事が終わります。この過程で、「気づき」や「閃き」が起こることがあります。
こんなやり方でいいのかな、他の方法はないのか、疑問が湧いてきます。これが課題です。
この課題を解決するには、2つの「そうぞう」が要ります。仕事は、価値創造のネタの宝庫です。

4-3. 新たな能力向上を目指して

 能力の幅を広げることも必要です。応用力が付くからです。
それには、仕事とは別に、仕事に関連する目標や自己啓発の目標という課題を持つことです。
そうしますと、良くしたいという提案力も付いてきます。
2つの「そうぞう」で能力を向上して行けます。

5 企業の価値創造

5-1. 企業の価値創造

 企業の価値創造は、これまでの述べてきた「製品・サービスの価値創造」、「市場の価値創造」、「人材の価値創造」の3つの結果の産物なのです。
一つひとつの仕事の中心には、必ず人が存在し、その人の能力に掛かっています。
企業としては、人の能力向上、すなわち人材の育成や教育が、大きな要となります。
わずかな時間を割いても、人材を育成することです。それが、企業の価値創造に繋がります。

5-2. 外部から見た企業価値

 一般的には企業価値は、企業全体の経済的な価値(金額)です。
企業の売上・収益を含めた財務状況です。
収益とは、売上、利益などです。財務状態は、保有資金などです。
外部には見えませんが。円滑なキャッシュフローが赤字倒産を防ぎ、支払いを円滑に行えます。
しっかりした会計の仕組みなどを作っておきたいものです。いざという時に、金融機関から借り入れの可能性を高められます。

5-3. 多様性からの企業価値

 多様性や働き方改革などから見ると、企業倫理、法令遵守、企業統制などを含めた社会的責任を果すことが企業価値に繋がります。
これは、時代の潮流です。
世の中の趨勢が、企業一辺倒の企業人でなく、家庭も大事にする時代です。
人の価値を最大化する経営の変革こそが成長の源泉となり、企業価値を高めます。

6 まとめ

 価値創造は、基本3原則の企業倫理・法令遵守・企業統治に基づいて組織運営を行った結果です。
出来ることから積み上げていくことが成功の秘訣です。

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